この記事はこんな方、こんなお困りごとにおススメです
- 排水処理設備の施設管理ご担当者様
- すでに膜分離活性汚泥法による排水処理設備を利用されている方
- 膜分離活性汚泥法による排水処理を検討されている方
- 膜交換費用が高いと感じているご担当者様
- 膜がかなりの頻度で詰まり、管理が大変だと感じている方
膜分離活性汚泥法による処理では定期的な膜の交換が必要
膜分離活性汚泥法は、MF膜を用いて活性汚泥と処理水を分離する方法です。膜分離活性汚泥法で用いられるMF膜は使用していくにあたって、劣化またはファウリングすることによって性能が低下することがあります。
ファウリングとは、膜の表面などに付着物が蓄積して、閉塞などが発生して起こる性能の変化のことをいいます。
適切な管理で膜の長寿命化が可能です
スクリーン設置による夾雑物の除去
MF膜を長く使うためには、膜の表面を保護し破損して穴が開いたり、閉塞したりしないようにすることが重要です。
異物の排除のため、スクリーンの設置が必須です。
活性汚泥の管理を行う
膜分離活性汚泥法では、沈殿池を必要とせず処理が可能であるため、バルキング対策のための活性汚泥管理は不要となっています。
しかし、善玉微生物が多く活動し活性汚泥処理がうまくいっている場合とそうでない場合の汚泥の性状は異なっており、それに伴ってMF膜での固液分離のしやすさも異なってきます。
定期的に活性汚泥の濃度やその状態(粘性がなくろ過がしやすいかなど)を確認することで、良好な処理水が得られ、ひいてはファウリング防止につながります。
日常点検による監視
日常管理によって、膜の差圧の確認や、処理水中の懸濁物質を確認することで、膜の状態を把握することができ、トラブルが発生した際に素早い対応が可能です。
膜表面に蓄積物がたまってくると、差圧が上がってきます。また、基本的に膜分離活性汚泥法による処理の場合、懸濁物質が放流されることはないため、もし確認されたら破損などの可能性があるため対応が必要です。
定期的に膜の洗浄を行う
ファウリングの防止や解消のために膜の洗浄が有効です。排水の性状や濃度に合わせて、定期的に洗浄を行うことで、ファウリングを防止し、長寿命化を図ることができます。
膜分離槽に含浸して運転の合間に行うインライン洗浄と、膜ユニットを膜分離槽から取り出して行う浸漬洗浄があり、インライン洗浄は1~数ヶ月に1回程度ファウリングの防止に、浸漬洗浄は1~2年程度やファウリング解消のために実施します。
MF膜の洗浄や定期的な交換、排水の日常管理を承っています(外部サイトへ)